高校入試までの学習スケジュール
- かみちゃん先生
- 2021年2月2日
- 読了時間: 7分
学習スケジュール
「受験ってどうしたらよいのか分からない」そんな不安があるのは当たり前。初めて人生の選択をする場合も多いでしょう。失敗はしたくないし、何か怖い。そんな不安を払拭するために、中学1年生から中学3年生まで今やるべきことをまとめました。中学3年生が決まって言う言葉は「あのとき頑張っていれば!」です。でも、そのときは、何を頑張ればよいかも、それがどう将来に繋がるか分からない。誰も教えてくれない。そんな情報を集めました。
ー目次ー
中学1年生
志望校を具体的に決めている人は少ないでしょう。そんな中で先のことを考えるのは難しいとは思いますが、自分で人生を選択する大事な時期に突入しました。2年後に後悔しないようにサポートしましょう。
①内申点を稼ぐ
一番大事なのは、内申点を稼いでおくことです。
そのためには、定期テストで良い点をとることが近道です。一つ一つの定期テストに全力で向かい合いましょう。地域によっては、内申点が中学1年生から入るところもあります。自分の地域は何年生から内申点が加味されるのか調べておきましょう。
②印象づけ
また、印象も大事になっています。全ての教科に「関心・意欲・態度」という項目があります。「ゴマをすれ」とは言いません。しかし、この項目でA以外をとってしまうと、定期テストで100点をとっても『5』はつきません。
まず、提出物は期限内にしっかりと提出しましょう。授業では頑張って手を挙げ、積極的に授業を受けている印象付けましょう。ノート提出させて、評価をつける先生もいます。ノートはしっかり写し、プラスアルファ自分なりにまとめを書くと、『A+』がつく可能性があります。後は、寝たりせず、真面目に授業を受けましょう。
③学校調査
学校によっては、学校見学に行くだけで、優遇される学校もあります。調べてみても良いでしょう。部活の入賞などの優秀な成績がある場合、優遇してくれる学校も多くあります。
④長期休みの有効活用
長期休みには、授業が進まない分、復習に重点を置きましょう。今までであまりよく分からないで放置していたところや苦手なところを振り返るチャンスです。ここで、放置しておくと、中学2・3年生では分かっていることを前提に発展した内容で繰り返し同じ単元が出てきます。特に、英語と数学は要注意です。
中学2年生
①内申点を稼ぐ
変わらず、内申点は大切です。定期テストや印象付けに力を入れていきましょう。
②検定
英検・漢検・数検は、多くの学校で優遇してくれます。テストを免除できたり、そもそも持っていないと基準に達せず、受験できない場合もあります。
しかし、年3回しか受験機会が無いので、早めに取得しておくことをオススメします。中学3年生になってしまうと、最後の1回は内申書に間に合わないので、2回しか機会がありません。
③志望校調査
そろそろ具体的に志望校を考えましょう。模試や学校で行われる到達度テストを何回か受けたと思います。テストの偏差値などを参考に自分が行けそうな学校の内申基準を調査してみましょう。学校見学もいいかもしれません。家族と進学について話し合ってみましょう。私立なのか公立なのか家族によっては、限定的な意見の場合があります。
④家庭学習
少ない時間でも机に向かう習慣をつけましょう。そろそろ苦手な分野が出てきていることかと思います。早めに対策を打ちましょう。まずは、どのような問題が苦手なのか把握しましょう。自力で解決できないと感じた場合は、塾などに通う余裕があれば、通ってみると良いかもしれません。塾などが難しい場合は、学校の先生や周りの友達など、質問できる人を確保しましょう。
中学3年生
①内申点を稼ぐ
私立の場合は、中学3年生だけの内申が加味されます。私立希望の場合は、非常に重要な時期になります。最後まで気を抜かないようにしましょう。志望校の内申基準も調べておくように。
②家庭学習の習慣化
テスト前だけ勉強していた方は要注意。家庭学習なしでは、合格への道は厳しいでしょう。部活や習い事などで忙しいでしょうが、机に向かう習慣をつけましょう。大体夏くらいには部活が終わることも多いです。夏には、1日10時間が目安になります。少しずつ集中力を高めていくように。
③入試学習へのシフト時期
転換時期は「夏休み」です。部活もそろそろ終わりをつげ、時間に余裕が生まれる時期でもあります。
【入試対策スケジュール】
・夏休み前:中1・2の復習を終わらせ、苦手分野を浮き彫りにしておく
受験者数の多い外部模試を受け、偏差値やテスト慣れをする
・夏休み中:苦手分野の克服・中3の復習
・夏休み後:志望校に向けて入試対策スタート
過去問の購入や入試対策用にテキストを用意しましょう。
・10月:少なくともこの時期には過去問を始めましょう
・11月:過去問や模試の解き直しを重点的に
・12月:過去問で合格点をとれるように。この時期に合格点に到達していない場合、本当 にこの志望校で大丈夫か考え直す必要があるかもしれません。
・1月:受験スタート。この時期は、読解力をつける、明らかな難問をできるようにすると いう勉強は向きません。絶対にとらないとマズイという問題を徹底的に落とさないよ うな勉強をしましょう。
体調管理も万全に。冬休み中から朝に勉強するクセをつけておきましょう。入試は朝 からの場合が多いです。ボーっとしていて、普段の力が出せなかったということがな いように。
・2月:最後の詰めを。過去問を中心に完璧にしましょう。
志望校決定まで
中学3年生の6月には偏差値を見ながら、ある程度行きたい学校をピックアップしておきましょう。夏休み中に学校見学できるといいですね。
9月には具体的にどこに行きたいのか絞りましょう。この時期から、入試対策しなければなりません。1・2校は滑り止め校を考えておきましょう。第一志望校の前に試験があると尚良いです。本番での緊張を柔らげることもできるでしょう。
12月には願書を提出するところも出てくるため、最低でも11月が最終決定日時かと思います。
内申点の重要性
内申点は非常に大切です。あなたの人生が内申点によって変わると言っても過言ではありません。いくら、入試本番で100点をとっても、内申が低いことで落とされることもあります。そもそも、『1』がついていることで受験を受け入れてくれない学校さえ存在します。また、学校によっては、内申点の計算方法が特殊なところもあるため、あらかじめ調べておきましょう。中学1・2年生は、受験のイメージがつかないかもしれませんが、とりあえず、内申が人生を決めると考え、稼いでおいて全く損はないです。
英検・漢検・数検の獲得
上記した通り、年に3回しか受験チャンスがありません。しかも、3年生の3回目は受験校へ送る内申書に反映されないため、合計8回のチャンスしかありません。
中学生卒業程度となると、3級になります。その為、3級を合格しておくと良いでしょう。漢検は中学1年生、英検は中学2年生に取得しておくことをオススメします。内申を加点してくれる学校や試験免除になる学校もありますよ。
偏差値55以上の学校を目指すのであれば、英検準2級も取っておきたいところです。偏差値60以上になってくると、取得していないと基準に達していないということで受験資格すら認められない学校も出てきます。
外部模試受験
模試を受けることのメリットは「受験慣れ」「自分の立ち位置を知る」「苦手分野の把握」などがあります。早い内に受けて損はありません。特に、受験慣れのためには、早めに模試を受けておきましょう。英語の長文や数学の難問などは学校で対策してくれません。直前になってできなくて焦ってしまう前に確認しておきましょう。
塾内模試や学校の到達度テストを受けている方もいらっしゃると思いますが、中学3年生の7月頃には受験者数の多い外部模試を受験することをオススメします。精度が上げられると同時に、慣れた環境でない所で受験することで緊張感も全く変わってきます。
過去問実施時期
9月には始めるのが理想的です。少なくとも10月にはスタートしましょう。11月以降になっても着手していない場合は、焦った方が良いでしょう。
受験日から逆算して過去問をやる日程を決めていきましょう。学校がある日は難しいかと思います。休日に取り組むとして、1週間で1回分ですね。滑り止め校などを入れたら、2校以上になることでしょう。3~5年分収録されていることが一般的です。2校×5年分=10回以上の休日が必要ですね…。つまり、2カ月以上がかかるということです。
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