【確率】玉
- かみちゃん先生
- 2021年9月15日
- 読了時間: 3分
確率問題で難しいのが、玉の問題とくじ引きの問題です。
今回は、玉の確率問題を解説していきます。

目次
1. 方法を区別しよう
玉の確率問題では、まず2つのパターンがあります。
それぞれ解法が違うため、初めに見分けましょう。


ポイント
玉を戻す か 玉を戻さない かを区別しよう!
①玉を戻さない問題
玉を戻さない方法はこんな問題です。
玉を戻さない問題
赤玉2つ、白玉3つが入っている袋がある。
この中から2つ取り出して、1つは白玉、もう1つは赤玉の確率は?
ちなみに、玉を戻す方法はこんな問題です。
玉を戻す問題
赤玉2つ、白玉3つが入っている袋がある。
この中から1つ取り出した後、袋に戻し、2つ目を取り出す。
1つは白玉、もう1つは赤玉の確率は?
違いは、取り出してから、袋に戻しているか否かです。
まず、玉を戻さない方法から解説していきます。
方法としては、2つの解き方があります。
①樹形図を描く

袋の中には、5つの玉が入っています。
赤玉2つを「赤1」「赤2」。白玉3つを「白1」「白2」「白3」とします。
1つ目の玉を取り出したとき、2回目の玉の種類は4パターンになることが分かりますね。
玉は5つあるため、5つ×4パターン=20パターン
1回目に赤玉が出た場合
左側の図を見ると、1回目に赤玉が出た場合、3パターンが当てはまります。
赤玉は「赤1」と「赤2」の2つあるため、全部で3パターン×2つ=6パターン。
1回目に白玉が出た場合
右側の図を見ると、1回目に白玉が出た場合、2パターンが当てはまります。
白玉は「白1」「白2」「白3」の3つあるため、全部で2パターン×3つ=6パターン。
よって、6パターン+6パターン=12パターンが当てはまります。
全20パターン中、12パターンが当てはまるため、
12 / 20 、約分すると、3 / 5 となります。
②公式で求める
全部で5つある中から2つ取り出します。

ここで求めた10という数字はこの後使います。
赤玉2つから1つ取り出す

ここで求めた2という数字はこの後使います。
白玉3つから1つ取り出す

はじめに求めた10を分母にします。
赤玉2と白玉3をかけ合わせて、2×3=6を分子にします。
6 / 10 を約分して、3 / 5 になります。
公式を覚える必要はありますが、覚えてしまえば、とても簡単に求められる方法になります。分からない場合は、樹形図でも構わないと思います。
②玉を戻す問題
玉を戻す問題は、樹形図一択になります。公式は使えないので、注意しましょう。
玉を戻す問題
赤玉2つ、白玉3つが入っている袋がある。
この中から1つ取り出した後、袋に戻し、2つ目を取り出す。
1つは白玉、もう1つは赤玉の確率は?
①樹形図を描く

1つ目の玉を取り出したとき、2回目の玉の種類は5パターンになることが分かりますね。
玉は5つあるため、5つ×5パターン=25パターン
1回目で赤玉の場合、3パターン。
「赤1」でも「赤2」でも同じなので、3パターン×2=6パターン。
1回目で白玉の場合、2パターン。
「白1」でも「白2」「白3」でも同じなので、2パターン×3=6パターン。
よって、全25パターンの中の12パターン(6パターン+6パターン=12パターン)になる。
12 / 25 が答えとなる。
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